y-narutoki’s blog

学校を楽しくするアイディアを紹介しています。

分散登校を楽しく

分散登校で学校を楽しく

 

 休校が続いていますが,分散登校を始める自治体がそろそろ出てくるのではないでしょうか。分散登校では,3密を防ぐために一度に全員は登校しません。週に2日程度の登校になる場合が多いと思います。教室に全員がそろわないようにするために,1つの学級を2つに分けて登校することが考えられます。

 担任の先生は,1度に全員に話をすることはできません。また,全員の児童生徒が関わることもできません。しかし,担任の先生としては全員の児童生徒に関りをもたせたいところではないでしょうか。そこで,分散登校することになった場合に,別々の日に登校する児童生徒が関われるようにする方法紹介します。

 

1 黒板にメッセージを残す。

 帰りに10分程度時間をとって,黒板に次の日にくる友達に向けてメッセージを書いてから下校します。落書きは普通やってはいけないことですから,それを堂々とできるとなると児童生徒は喜んで書くのではないでしょうか。但し,3密を防がなくてはならないので,一度に大勢で書くことはできないのでご注意ください。

 

2 机にメッセージを残す。

 黒板にメッセージを残す方法だと3密になったり,時間がかかったりすることが考えられます。そこで,その日に来ていない友達の机にメッセージを残すことが考えられます。必ずすべての児童生徒にメッセージを残せるように担任の先生がコーディネートしてあげてください。

 

3 ビデオメッセージを残す。

 その日に来ていない全員向けたメッセージ,個人に向けたメッセージの両方が考えられます。編集をすると継続することが難しいので,編集はしないほうがよいと思います。個人にメッセージを残す場合は,やはり,一人一人にメッセージを届けることができるようにしましょう。

 

4 討論授業に挑戦する。

 中学生であれば討論授業に挑戦することができるかもしれません。本格的に討論できなくてもよいと思います。何かテーマを決めて立場を2つに分けて作文を書きます。例えば「成人年齢を18歳にすることは正しいか」ということについて考えます。前半に登校する生徒は「正しい」,後半に登校する生徒は「正しくない」とする理由を書いて,次回の登校の時に相互の作文を読むようにします。生徒同士が関わって学習することができます。

 

5 答えが1つではないテーマについて話し合う。

 話し合いというか,いろいろなアイディアを聞く機会をつくることも楽しいのではないでしょうか。例えば「ドローンをどのように利用するか」というテーマについて短い作文を書いて,教室に掲示します。前後半の登校が終われば全員分が掲示されるので,会えない友達の考えに触れることができます。

 

 授業時数が足らないので,余計なことはできないと考えてしまいますが,教科書をひたすら進めるだけならば,学校でなくてもできます。学校でしかできないことを少しだけでも取り入れてあげられたらいいと思っています。