y-narutoki’s blog

学校を楽しくするアイディアを紹介しています。

学校が楽しいときはどんな時か子供にきいてみる

どんな時に楽しいか子供に聞いてみる

 

 学校を楽しくする方法を考えて提案してきましたが,どんな時に楽しいか子供に聞いてみることは大切だと思います。学校のほとんどは授業の時間です。授業中に楽しいと感じるのはどんなときか。分かったときか。考えているときか。難しい問題ができたときか。友達と一緒に考えているときか。子供のニーズを聞いてみてそれに答えてあげることは学校を楽しくする方法です。その他にもどうすれば学校が楽しくなるか子供のアイディアを聞いてみます。そのためアンケートを考えてみました。

 

例えば次のようなアンケートを実施します。

 

1 授業中に楽しいと思うときはどんな時ですか。

ア 分かったとき  イ 考えているとき  ウ 難しい問題ができたとき

エ 友達と相談しているとき  オ 先生がおもしろい話をしているとき

カ その他(具体的に記述)

 

2 休み時間に楽しいと思うときはどんな時ですか

ア 友達と遊んでいるとき  イ 友達と話しているとき  

ウ 先生と話しているとき

エ 一人でゆっくりしているとき  オ 係活動や委員会活動をしているとき

エ その他(具体的に記述)

 

3 どうすればもっと学校が楽しくなると思いますか。(自由記述)

 

 大人が考えるだけより,面白い発想があるかもしれません。実現可能な学校はぜひ試してみてください。

おっぱっぴー小学校

おっぱっぴー小学校

 

 先日,私の勤める学校でも各家庭のICT環境に関する調査を実施しました。ある家庭から調査に関して問い合わせの電話があり,私の勤める自治体の作成した授業動画について話しました。その時,保護者の方は「見ないですよ~」と明るく言っていました。私は「当然だろうな」と思いました。面白くないから見ないのです。教育委員会で企画して一生懸命作成していただいた動画ですが,1分くらい見ると飽きてしまいます。見ませんよね。その動画を見なければ書けないレポートの提出を強制する等しないと見ませんよね。

 芸能人の小島よしおさんが「おっぱっぴー小学校」という動画を配信していることを最近知りました。視聴回数や登録者も多く人気があるようです。私も見ましたが面白いです。どうしても教師が動画をつくると教科書どおりに授業をすることを意識したつくりになってしまいますが,動画で授業を進めるわけではないのであれば,大切なところだけを学習させて楽しく学べる動画を作成すればよかったのですね。勉強させられました。

 私のおすすめ動画は以下のものです。見たことのない方はご覧ください。

 

 角とその大きさ https://www.youtube.com/watch?v=81rMaCgcmfs

 

 円周率    https://www.youtube.com/watch?v=VnUrt1XycyA

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9月入学ではなくて

9月入学ではなくて・・・

  本格的に9月入学について議論されようとしています。しかし,9月から学校が通常に戻る保証はありません。そこで,いつから通常通りの生活ができるようになったとしても対応できる方法を考えました。

 10か月で今までの学習内容を学ぶことができるようにカリキュラムを考え直します。夏休みは2週間程度とるものとします。

 例えば,9月から通常通りの生活ができるようになったとしたら,6月までで1学年を終了とし,7月から次の学年に進級したり,進学したりします。それに合わせて受験も実施します。次の年は7月から始まるので,4月までで1学年を終了とします。次は5月から始まるので,11か月で学習を終了させ,3月で1学年を終了とします。

 あくまでも4月スタートに戻すことを基本としますが,数年間は移行措置とします。会社の採用はそれに合わせることとします。該当する生徒や学生の給料がもらえる期間が少し短くなってしまうので,該当する子供をもつ家庭には負担があります。4月から働くことができなかった分だけ,国から保障があると良いと思います。ちなみにこの例の場合は該当するのは2学年分です。

 学校の人事異動もこれに合わせます。今年度末で退職予定の方には,6月まで仕事をしてもらいます。もちろん給与も支払います。6月末に退職するわけです。異動は7月にすることになります。

 一般的な会社の人事については実態に合わせて行うとよいと考えます。新型コロナウイルスの影響で仕事が減っていて人が必要なければ3月末で退職してもらっても良いでしょうし,年度途中でも60歳で退職することになっても良いわけです。但し新入社員は,4月には入社しないということになります。

 合わせて,夏休みに行っていた児童生徒の作品募集は本当に必要なものだけにとどめます。そこまで必要なものがあるのか疑問ですが・・・。地域の方に気を使って無理に行うような行事も当然行いません。時間がないので全て削るぐらいでちょうど良いと思います。

 総合的な学習の時間や道徳,特別活動は思い切って授業時数を減らすとカリキュラムを組みやすいと考えます。これらを学ぶ時間が少なくなった児童,生徒の学力が低くなるとは思いません。運動会や文化祭,修学旅行等はできれば実施したいところです。これらの体験から得るものは大きいと思います。しかし,学校が再開しても3密を避けなければならない状況が変わらなければあきらめるしかありません。


 

分散登校を楽しく

分散登校で学校を楽しく

 

 休校が続いていますが,分散登校を始める自治体がそろそろ出てくるのではないでしょうか。分散登校では,3密を防ぐために一度に全員は登校しません。週に2日程度の登校になる場合が多いと思います。教室に全員がそろわないようにするために,1つの学級を2つに分けて登校することが考えられます。

 担任の先生は,1度に全員に話をすることはできません。また,全員の児童生徒が関わることもできません。しかし,担任の先生としては全員の児童生徒に関りをもたせたいところではないでしょうか。そこで,分散登校することになった場合に,別々の日に登校する児童生徒が関われるようにする方法紹介します。

 

1 黒板にメッセージを残す。

 帰りに10分程度時間をとって,黒板に次の日にくる友達に向けてメッセージを書いてから下校します。落書きは普通やってはいけないことですから,それを堂々とできるとなると児童生徒は喜んで書くのではないでしょうか。但し,3密を防がなくてはならないので,一度に大勢で書くことはできないのでご注意ください。

 

2 机にメッセージを残す。

 黒板にメッセージを残す方法だと3密になったり,時間がかかったりすることが考えられます。そこで,その日に来ていない友達の机にメッセージを残すことが考えられます。必ずすべての児童生徒にメッセージを残せるように担任の先生がコーディネートしてあげてください。

 

3 ビデオメッセージを残す。

 その日に来ていない全員向けたメッセージ,個人に向けたメッセージの両方が考えられます。編集をすると継続することが難しいので,編集はしないほうがよいと思います。個人にメッセージを残す場合は,やはり,一人一人にメッセージを届けることができるようにしましょう。

 

4 討論授業に挑戦する。

 中学生であれば討論授業に挑戦することができるかもしれません。本格的に討論できなくてもよいと思います。何かテーマを決めて立場を2つに分けて作文を書きます。例えば「成人年齢を18歳にすることは正しいか」ということについて考えます。前半に登校する生徒は「正しい」,後半に登校する生徒は「正しくない」とする理由を書いて,次回の登校の時に相互の作文を読むようにします。生徒同士が関わって学習することができます。

 

5 答えが1つではないテーマについて話し合う。

 話し合いというか,いろいろなアイディアを聞く機会をつくることも楽しいのではないでしょうか。例えば「ドローンをどのように利用するか」というテーマについて短い作文を書いて,教室に掲示します。前後半の登校が終われば全員分が掲示されるので,会えない友達の考えに触れることができます。

 

 授業時数が足らないので,余計なことはできないと考えてしまいますが,教科書をひたすら進めるだけならば,学校でなくてもできます。学校でしかできないことを少しだけでも取り入れてあげられたらいいと思っています。


 

お家を楽しく その後

お家を楽しく

 

  昨日の続きです。「家族で勉強会」が終わったら,次の日にどんな話をしたか振り返るといいです。子供に「おじいちゃんはどんな話をしてくれたっけ?」等と聞いてみます。インプットをしたらアウトプットをするということは学習では大切なことです。あまり楽しくないかもしれませんが,価値は高いと思います。

 昨日の我が家での勉強会の様子を少し,紹介します。

 

1 自分の話

 相田みつをさんについて話しました。「若いときは詩が売れずに,生活が苦しかったこと」,「それでも,道具には十分なお金をかけて,いつでも思いついたことを書けるようにしていたこと」,「美空ひばりさんの自伝に引用されたことをきっかけに詩が売れるようになったこと」,「妻の千江さんのお気に入りの詩は『ただいるだけで』であったこと」を話しました。

 

2 妻の話

 シェークスピアの作品でリチャードⅢ世は残忍な描かれたかをしています。イギリス国民にはその印象が強いです。シェークスピアは当時残っていた様々な資料をもとに作品を描いたのだと思います。しかし,当時の議会資料が最近発見されて,実はそうではない可能性があることが分かってきました。残っている資料は,後の人にとって都合よく書かれたものである可能性があります。歴史と事実は異なる場合がありそうです。

 今,大河ドラマ明智光秀が放送されています。明智光秀と言えば裏切り者の印象があります。新しい明智光秀像を表現してくれそうで楽しみです。

 

3 子供Aの話

 「『痴呆老人』は何を見ているか 大井 玄 著」の一節を音読しました。ゲラダヒヒの生態を紹介しながらコミュニケーションについて考える一節です。国語の学習をしていておもしろいと思ったので紹介しました。

 

4 子供Bの話

 A.Iについて,何か恐いイメージをもっていませんか。A.Iは関数の最大値と最小値を求めるようなものです。命令を出しているのは人間なので人間を超えることはできないです。人間には無限の可能性があります。但し,考えることをやめた人は,A.Iには勝てなくなります。人間の脳科学がもっと発展するとA.Iが恐い存在になるかもしれません。

 

 振り返ってみると上手にアウトプットできないことがよく分かります。昨日話を聞いたときはもっと面白かったのに,自分で書いてみるとずいぶんあっさりした内容になっています。勉強会では,質問したり自分の意見を言ったりする場面やその時々の人の表情があるので面白かったのかもしれません。

お家を楽しく

お家を楽しく

  臨時休業が続いています。今回は,学校ではなく各家庭でできる楽しい学びを紹介します。名付けて「家族で勉強会」です。次のように行います。

 

1 「家族で勉強会」を開催する日にちと時刻を決めます。

 

2 実施日までに,親も子供もおじいちゃんもおばあちゃんも話をする内容を考えます。学校で学んだことでもいいし,本で読んだこと,ネットで知ったこと等何でもO.Kです。例えば,「面白いと思った本の一節を読む」,「なぞなぞを出す」,「学校で学んだことを授業する」,「過去の経験を話す」等難しく考える必要はありません。

 

3 1人5分から15分程度で話をすると良いと思います。あまり長いと聞くほうがつらい場合がありますからね。上手に伝えられる人は長くても良いですが,ルールを決めておいたほうが長続きします。特に紹介する内容がない場合はパスすることも認めましょう。

 

4 話をしてくれた人に対して,否定的なことは言ってはいけません。「面白くない」,「分かりにくい」等は禁句です。でも質問はO.Kです。相手が話したくなるような関わり方をします。

 

 我が家では,2~3年前まで,毎週のように行っていましたが,最近は中断していました。今夜久しぶりに開催する予定です。

臨時休校中の対応について(提案)

臨時休校が長引くことを想定した対応

 

 4月のスタートを延期した自治体が出てきました。2週間,3週間,4週間と延期をすればコロナウイルス感染症の拡大が収束する保証はどこにもありません。学校現場はいよいよ子供が学校に来なくても新しい内容を学習させて,評価する体制を整えなければならないと考えます。そこで,以下のような方法を提案します。

 

1 学習内容の精選

 本来であれば,学習指導要領の内容を1年間で学ばせなければなりませんが,緊急事態であることを考慮して精選します。

 例えば,小学校1年生は国語と算数の内容は全て学習させるが,生活科の内容は一部として良いこととする等が考えられます。精選する場合の基準は中学受験や高校受験,大学受験です。

 

2 自学自習による学習

 自学自習となりますが,次の2本柱で行います。

(1)教科書を中心とした学習

⓵学校から教科書やワークブック等を全家庭に配付します。

②学校のHPに学年ごとのページをつくります。

③教師が2週間ごとの学習範囲をHPに掲載します。

④教師は学習内容に関するインターネット上のHPや動画等を合わせて紹介します。

⑤児童生徒は学習範囲の教科書を自分で読んだり,保護者と一緒に読んだりします。

⑥児童生徒は学習範囲が終わったら,ワークブック等で理解度を確認します。

 

(2)思考力,判断力,表現力を育てる学習

⓵教師は,児童生徒の「思考力,判断力,表現力等」を育てるための課題(レポート)を作成します。

②回答は記述式とし,教科書はもちろんインターネットで調べても良いこととします。

③課題は2週間ごとに2教科ずつ等とし,負担がかからないように考慮します。

④課題が2週間程度で解決できるように配慮することも必要です。

⑤児童生徒は,自分で考えたり,調べたり,電話やライン等で友達に聞いたりして課題を解決します。

 

3 評価方法の工夫

(1)分散登校等,定期的な登校が可能な場合

⓵2週間に1回程度分散登校をします。

児童生徒は学習範囲に関するテスト受けます。

③児童生徒はレポートを提出します。

HPにテストやレポートの模範解答等を掲載します。

⑤次の登校日にテストと課題を返却します。

⑥テストに合格点数を設定し,不合格の児童生徒には補習をします。

 

(2)登校することが不可能な場合

⓵教科書やワークブック等と一緒にテストも配付しておくか,HPにテストを掲載します。

②日程を決めて,家庭でテストを実施します。

③小学生は保護者,中学生以上は自分でテストとレポートを学校に提出します。提出後すぐに帰宅します。

HPにテストやレポートの模範解答等を掲載します。

⑤次のテストやレポートの提出日に,前回のテストとレポートを返却します。

※自宅でテストをするので,最初から誰かに教えてもらったり,調べたりして回答することを認めておくと良いです。

 

4 学校の体制

(1)レポートの作成

 小学校には全ての教科の専門がいないことが予想されるので,教育委員会や教育研究会の力で作成することで,適切な課題となり,負担の軽減ができます。

 

(2)職員の出勤日

 平日に提出できない保護者がいることから,教師の勤務を次のようにします。

月曜日を休日とします。

土曜日か日曜日のどちらかに出勤します。

 

(3)通知票の作成

2学期制とし,通知票作成の負担軽減をします。

内容を精選します。例「評定及び学習所見のみ」